【日程変更】乗鞍サマーセミナー2024「山歩きを活用した健康・体力づくり」 開催のご案内

2024年8月吉日

松本市および同安曇の地域の皆様には、永年に亘り東京大学乗鞍寮およびサマースクールをはじめとする諸活動に対し、一方ならぬご理解、ご支援を賜り、有難く厚くお礼申し上げます。
さて、在学中乗鞍寮の 運営に係わりました学生OB ・OGの会である「VSA の会」では、 2009 年より、松本市諸機関ならびに地元諸団体の共催とご後援をいただいて「乗鞍サマーセミナー」を開催して参りました。 14 回目となる本年は、鹿屋体育大学名誉教授の山本正嘉氏を講師にお迎えし、山歩きを活用した健康・体力づくりをテーマに講話をいただきます。

中高年層を中心に健康増進を兼ねた登山の人気が年々増しています。一方で、経験の浅い登山者による登山中のけがや事故も後を絶ちません。山本先生はこれまでの研究活動を通じて、地域の身近な里山を活用して月3~4回、1回3時間ぐらいかけて歩く「軽登山」の効果を提唱されています。先生の研究では、近くの山に毎週登る126名(平均69歳)のグループと月1回登る804名(平均56歳)のグループの体力を比較すると、膝や腰の痛み、心肺機能は前者グループが優っていたという結果も確認されています。

東大スキー山岳部出身の登山家でもある山本先生は、若い頃の単独行の経験から登山の持つ魅力にひきつけられ、運動生理学及びトレーニング学の研究の道に進まれました。ご自身の厳しい登山体験も織り交ぜながら、体力づくりの観点で乗鞍のもつ地の利についてもご知見をいただける貴重な機会です。

乗鞍サマーセミナー2024にご出席、ご協力のほど、重ねて宜しくお願い申し上げます。

東京大学乗鞍寮 VSA の会
会長 荒川 一郎

日時 2024年10月5日(土)(※) 13:00~14:30
場所 松本市ふれあいパーク乗鞍
   松本市 安曇宮の原 4855 -100(大野川学校前下車)
   Tel : 0263-93-1122
主催 東京大学乗鞍寮VSA の会
共催 大野川小中学校同窓会、ふれあいパーク乗鞍管理委員
後援 松本市教育委員会、大野川区町会、のりくら地区町会連絡
   のりくら観光協会、(一社)松本市アルプス山岳郷
費用 無料

(※)当初、8月31日(土)開催予定でしたが、台風の影響で開催を中止し、10月5日(土)に開催日程を変更しました。

講師 山本正嘉先生(鹿島体育大学名誉教授) コメント
山歩きは年齢や性別に関係なく親しむことができます。そしてありがたいことに、日本には無数の山があります。これを健康・体力づくりに活用するための研究をしてきました。週に1回、身近な低山で3~4時間の軽登山をしている、平均年齢69歳の男女を対象に生活習慣病の調査をしたところ、同年代の人と比べて有病率が著しく低いことがわかりました(下図)。一方では、ふだん不活発な生活をしている人が、時たま大きな山に出かけたりすると、膝や腰を痛めたり、転ぶ事故につながりやすいこともわかりました。ただ山歩きをすればよいのではなく、上手に行う工夫が必要なのです。本セミナーでは、山歩きが心身におよぼす様々な効果や、上手な山歩きの方法についてお話しします。

過去の乗鞍サマーセミナー開催実績

開催回日時講師テーマ
①2009/8/22日江井榮二郎 氏「コロナ観測所と乗鞍高原」
②2010/8/21服部英雄 氏「大野川と鎌倉街道」 
③2011/8/20綿抜邦彦 氏「温泉の科学」
④2012/9/1山瀬一裕 氏
黒崎敏文 氏
「里に出没する動物と人々の暮らし 」
⑤2013/8/24河野 長 氏「乗鞍岳の成り立ちとこれからの火山活動」
⑥2014/8/30丸山和夫 氏「信州の山を描いた画家:武井眞澂 」
⑦2015/8/22中村浩志 氏「二万年の奇跡を生きた鳥 ライチョウ」
⑧2016/8/20服部英雄 氏「乗鞍山麓の地名と鎌倉街道 」
⑨2017/8/19大澤雅彦 氏「乗鞍からみた日本の森林帯と地球温暖化の影響 」
⑩2018/8/18福岡孝純 氏「映画スキーの寵児と日本のスキー」
⑪2019/8/31石井直方 氏「山歩きで健康づくり、山歩きのための筋肉づくり」
⑫2022/8/20長谷川哲夫 氏「宇宙と生命と私たち」
⑬2023/8/19臥雲義尚 氏「シンカする岳都松本」

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